未来の学びコンソーシアム事務局 Q1. 総合的な学習の時間においてプログラミング教育はどのように扱われるのでしょうか? 総合的な学習の時間では、小学校学習指導要領第5章第3の2(9)において、「情報に関する学習を行う際には、探究的な学習に取り組むことを通して、情報を収集・整理・発信したり、情報が日常生活や社会に与える影響を考えたりするなどの学習活動が行われるようにすること。第1章総則の第3の1の(3) のイに掲げるプログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動を行う場合には、プログラミングを体験することが、探究的な学習の過程に適切に位置付くようにすること。」と示しています。 総合的な学習の時間は、総合的・横断的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目指しています。したがって、プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動を行う場合には、探究的な学習の過程において、自分たちの暮らしとプログラミングとの関係を考え、プログラミングを体験しながらそのよさや課題に気付き、現在や将来の自分の生活や生き方とつなげて考えることができるようにすることが必要です。 Q3. 総合的な学習の時間においてどのような単元でプログラミング教育が実践できそうでしょうか? デジタル目覚まし時計、スマートフォン、テレビ番組の予約録画、電子炊飯器や冷蔵庫、全自動洗濯機、ロボット掃除機、エアコン、風呂の給湯システム等々、私たちを取り巻く生活の中は、誰かが作ったプログラムで働く便利な道具であふれています。これからの社会を担う子供たちにとって、身近な生活でコンピュータが活用されていることに気付き、コンピュータの動きをよりよい人生や社会づくりにどのように生かすことができるかなどと考えるのは、とても大切なことです。 総合的な学習の時間では、情報に関わって、例えば「情報化の進展とそれに伴う日常生活や社会の変化」に関する探究課題を設定し、これに基づく単元を構成することが考えられます。そこでは、「多様な情報手段の機能と特徴」「情報環境の変化と自分たちの生活との関わり」「目的に応じた主体的な情報の選択と発信」などについて、探究的な学習が展開されていきます。 この過程において、プログラムの働きについて実感を伴って理解するために、実際にプログラミング体験を通して、コンピュータに意図した処理を行うよう指示する学習活動を行うことは、小学生にとって発達段階的にも有効です。プログラミング体験を行うことで、子供たちは、プログラムの仕組みを知るとともに、身近にプログラムで働くものと自分たちの生活との関わりについて、興味・関心を深めながら探究していくことでしょう。 Q4.
総合的な学習の時間におけるプログラミング教育について、どのような授業は適切ではないとお考えでしょうか?